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霧多布温泉ゆうゆ、ルパン三世リブランドで5月入館者1万人超え 開業27年で過去最高

北海道浜中町の日帰り温泉「霧多布温泉ゆうゆ」が4月に「ルパン三世の湯」へ改装後、5月の入館者数が開業以来最多の1万87人に達した。限定グッズ売上も前年比1.5倍と好調だ。

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霧多布温泉ゆうゆ、ルパン三世リブランドで5月入館者1万人超え 開業27年で過去最高
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北海道厚岸郡浜中町の日帰り温泉施設「霧多布温泉ゆうゆ」が、館内をアニメ「ルパン三世」の世界観で統一した「ルパン三世の湯」へリブランドしてから、利用者が大きく伸びている。5月の入館者数は1万87人に達し、1999年の開業以来、5月として過去最高を記録した。

施設は4月20日、キャラクターの装飾や演出を各所に取り入れたリニューアルオープンを果たした。日帰り温泉施設が館内まるごとアニメの世界観で統一する取り組みは日本初とされ、町内外から観光客を呼び込んでいる。好調な客足は6月も続いた。

リブランディングに向けて新たにデザインされた「ルパン三世の湯」のロゴマーク

日本初の試み、館内まるごとルパン三世の世界へ

「ルパン三世の湯 霧多布温泉ゆうゆ」は、4月20日に施設全体をリニューアルした。浴室のガラス面装飾にキャラクターをあしらうなど、随所にルパン三世の演出を施している。日帰り温泉施設がアニメとまるごとコラボレーションする事例は日本初という。単なる装飾の追加にとどまらず、施設のブランド自体を作り直した点が特徴だ。

館内では等身大フィギュアが来場者を出迎えるほか、廊下や休憩スペースの随所にキャラクターのビジュアルが配置されている。入浴前後にゆっくり写真を撮りながら過ごせる設計になっており、温泉本来の湯あみに加え、施設そのものを楽しめる場として作り替えられている。館内改装は一部にとどまらず、浴室からロビー、売店に至るまで一貫した世界観で構成された点が、これまでの温泉施設のリニューアルとは一線を画す。

等身大フィギュアをはじめ数多くの関連グッズ

5月入館者1万87人、開業27年で過去最高を記録

リブランド効果は数字にはっきり表れた。5月の入館者数は1万87人となり、1999年の開業から27年目にして、5月としては過去最高の水準に達した。リニューアル直後の4月から好調なスタートを切り、6月も引き続き堅調な客足が続いているという。

人口5000人に満たない浜中町にとって、地域の観光拠点が短期間で最多記録を更新した意味は小さくない。道東エリアは道路網の関係で移動に時間がかかる土地柄でもあり、目的地として選ばれる施設になったことは、周辺の飲食店や宿泊施設への波及効果も期待できるだろう。近隣の霧多布岬や湿原観光と組み合わせて訪れる旅行者も増えているとみられ、日帰り入浴施設が地域周遊の起点になりつつある。

浴室のガラス面装飾にもルパン三世

限定グッズ売上も前年比1.5倍に

リブランドの効果は入館者数だけではない。施設限定で販売する「ルパン三世」公式グッズの売上は、5月と6月の2カ月間で前年同期比150%(1.5倍)を記録した。

館内には等身大フィギュアをはじめとする関連グッズが数多く展示されているほか、オリジナルタオルや手ぬぐい、コルクコースターなど、施設オリジナルの限定商品も用意されている。入浴だけでなく、グッズ購入を目的に訪れる客層も一定数いるとみられる。土産物として持ち帰りやすい小物類を中心にそろえている点も、売上増を後押ししているようだ。地元の物販が伸びれば、施設運営の収益構造にも好影響を与えるはずだ。

オリジナルタオル

モンキー・パンチ氏の故郷、8月にはフェスティバルも

浜中町は「ルパン三世」の作者、モンキー・パンチ氏の故郷である。町はこの縁を生かし、温泉施設のリニューアルを起点に地域全体の活性化を図る動きを加速させている。

8月22日と23日には「ルパン三世フェスティバル in 浜中町」の開催を予定しており、特別ゲストの発表など準備が進められている。温泉施設単体の話題づくりにとどまらず、町全体でイベントを打ち出す姿勢からは、観光振興を長期的な取り組みとして位置づけていることがうかがえる。温泉とアニメを組み合わせた企画が、どこまで町の集客につながるか注目したい。夏休み期間と重なる開催時期も、家族連れの来場を見込んだ設定といえるだろう。

オリジナル手ぬぐい

霧多布温泉の泉質と周辺の景観

霧多布温泉は地下2000mから湧出するナトリウム―塩化物冷鉱泉(中性低張性冷鉱泉)で、神経痛や筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、打ち身、くじきなどへの効果が期待できるとされる。

施設からは太平洋に突き出た霧多布岬(湯沸岬)や、広大な霧多布湿原を一望できる。霧多布湿原はラムサール条約に登録された湿地としても知られ、タンチョウをはじめとする野鳥観察の名所でもある。平原に沈む夕日も見どころのひとつで、入浴と合わせて道東らしい雄大な景観を楽しめる立地だ。海霧が発生しやすい気候風土から「霧多布」の地名がついたとされ、夏場は独特の涼しさに包まれた入浴を楽しめるのも魅力のひとつである。

施設概要・アクセス情報

施設名はルパン三世の湯 霧多布温泉ゆうゆ。所在地は北海道厚岸郡浜中町湯沸432番地で、浜中町ふれあい交流・保養センターが運営する。

入浴受付は10:00~21:00(浴室受付は21:00まで)、館内のレストランは11:30~20:30まで営業する。休館日は年中無休。入浴料は大人500円、中学生以下250円、未就学児は無料と、道東の日帰り温泉としては手頃な水準に設定されている。公式サイトはhttps://kiritappu-yuyu.com/ で、最新情報を確認できる。

アニメと地域観光を結ぶ動き

近年、地方の観光施設がアニメや漫画とのコラボレーションで集客を図る事例は各地で見られる。だが、日帰り温泉施設が館内全体を作品の世界観で統一した例は珍しく、モンキー・パンチ氏の出身地という縁があってこそ実現した企画だといえる。8月のフェスティバルと合わせ、浜中町全体の観光戦略として今後どう展開していくかが注目される。

運営会社・背景情報

霧多布温泉ゆうゆは浜中町ふれあい交流・保養センターが運営し、業種は飲食店・宿泊業に区分される。設立は2009年1月、資本金は500万円。代表者は黒江清蔵氏が務める。

今回のリブランドは、地方の日帰り温泉施設が地域資源であるアニメの著作者との縁を生かし、既存の入浴施設を観光資源として再構築した事例といえる。入館者数と物販売上の双方が伸びている点は、単なる話題づくりにとどまらない集客効果を示している。人口減少が進む地方の公共的な温泉施設にとって、キャラクターコラボによるブランド再構築は今後の参考事例になりそうだ。地域に根差したコンテンツを起点にした観光振興のモデルとして、他の自治体からも注目が集まる可能性がある。

《編集部》

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