amazon
※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

豊富温泉ふれあいセンターが開湯100周年に顔認証決済「顔ペイ」を導入――自治体温泉施設として全国2例目、5月17日スタート

北海道豊富町が運営する「豊富温泉ふれあいセンター」が2026年5月17日、顔認証決済「顔ペイ」を導入。開湯100周年を迎えた豊富温泉が、顔をかざすだけで入館から決済まで完了する最新DXを取り入れる。

ニュース オープン
豊富温泉ふれあいセンターが開湯100周年に顔認証決済「顔ペイ」を導入――自治体温泉施設として全国2例目、5月17日スタート
  • 豊富温泉ふれあいセンターが開湯100周年に顔認証決済「顔ペイ」を導入――自治体温泉施設として全国2例目、5月17日スタート

北海道豊富町が運営する「豊富温泉ふれあいセンター」は、2026年5月17日(日)から住民向けDXプラットフォーム「みんなのやくば」の顔認証決済機能「顔ペイ」の運用を開始する。同機能を開発・提供するのは、北海道河東郡上士幌町を本拠とする株式会社十勝情報システム(代表者:上村龍文)だ。

2026年に開湯100周年という節目を迎えた豊富温泉は、天然の石油成分を含む世界的にも珍しい泉質で知られ、全国から湯治客が訪れる温泉地だ。顔認証×クレジットカード決済の本格導入は、自治体が運営する温泉施設としては北海道上士幌町に次いで全国2例目となる。入館から決済まで「顔をかざすだけ」で完結する最先端の体験が、100周年の節目に豊富温泉へ新たな魅力を加えることになる。

豊富温泉とは――世界的にも珍しい石油成分含む泉質と湯治文化

北海道北部・天塩郡豊富町に位置する豊富温泉は、サロベツ原野の一角に湧く温泉地だ。最大の特徴は、源泉に天然の石油成分(石油系炭化水素)が含まれていること。こうした泉質を持つ温泉は世界的にも極めて例が少なく、豊富温泉を独自の存在にしている。泉質は弱食塩泉で、皮膚疾患への効能が高いと評価されており、アトピー性皮膚炎や乾癬などの皮膚トラブルを抱える方々が全国各地から長期滞在で湯治を行うことで有名だ。

この温泉地には宿泊施設や日帰り入浴施設が集まり、湯治文化が根付いている。2026年は豊富温泉の開湯から100年目にあたる節目の年であり、地域振興と観光促進の観点からも改めて注目が集まっている。今回の「顔ペイ」導入は、こうした100周年の記念事業の一環として位置づけられており、豊富温泉の新たな湯治の仕方を提案する取り組みともなっている。

豊富温泉ふれあいセンター 顔ペイの様子

「顔ペイ」導入の背景――券売機と現金管理が抱える課題

豊富温泉ふれあいセンターでは、これまで利用者が入館の都度、券売機でチケットを購入する運用を行っていた。長期滞在の湯治客にとっては毎回の購入手続きが煩わしく、特に高齢者からは「手続きが面倒」という声が上がっていた。施設側の職員も現金管理や日次の集計作業に多くの時間を割かれており、人手不足が進む中での業務負担が深刻な課題となっていた。

さらに、施設利用データが紙や券売機に分散して一元管理できないという問題もあった。豊富町 商工観光課の担当者は「導入の決め手は、施設の人手不足もある中、混雑時に入館をスムーズにできることや券売機での現金の取り扱いを減らせることが主な狙いです」とコメントしており、DX化による現場の課題解決を強く期待していることがうかがえる。

こうした課題は豊富温泉ふれあいセンターに限らず、全国の自治体施設が共通して抱えている。券売機・チケット対応に職員が時間を取られること、現金管理と日締め作業の負担、施設利用データの分散といった問題は、スポーツ施設・図書館・市民センターなど幅広い公共施設にも見られる課題だという。

「顔ペイ」の仕組みと主な機能

「顔ペイ」は、利用者が事前に顔情報とクレジットカード情報を登録することで、施設入口のカメラに顔を向けるだけで本人確認と決済が同時に完了するシステムだ。職員による手動確認作業は不要で、従来の券売機運用・釣り銭準備・現金の日次集計といった付随業務もなくなる。主な特徴は以下の通り。

  • 顔認証専用カメラによる非接触での本人確認と決済の一括処理

  • 券売機が不要になり、入館時の待ち時間を削減

  • クレジットカード連動により現金管理業務を大幅に軽減(釣り銭準備・日次集計が不要に)

  • システムによる料金制御で回数券・ポイントカードの運用が不要

  • 「みんなのやくば」との連携による施設利用データの一元管理

  • 割引制度の自動適用

  • 自治体が運営する他サービスへの拡張連携を見据えた設計

豊富町担当者は「現金を持ち歩かなくても入館できること、入館時の混雑解消(待ち時間の軽減)、回数券発行費用の削減、現金取り扱い量の減少、割引制度の自動適用、開湯100周年を迎える豊富温泉の新たな湯治の仕方の提案など、さまざまな面で効率化や満足度向上を期待している」と述べている。さらに「手ぶらで誰でも利用できて便利になることから、これまで以上に利用客が増え、より多くの方に豊富温泉を知ってもらえることを期待しています」とのコメントを寄せている。

「みんなのやくば」プラットフォームについて

「みんなのやくば」は、株式会社十勝情報システムが開発・運営する住民向けDXプラットフォームだ。顔ペイのほか、オンライン申請・来庁予約・施設予約・入館管理・デマンド交通管理など、自治体が必要とする機能をワンプラットフォームで提供している。月額25,000円~(機能・設備・人口規模により異なる)と補助金に頼らず導入できる費用設定が特徴で、Webアプリのため既存のLINE公式アカウントとの連携もリンク設置だけで実現できる。導入後の運用サポートも一貫して対応するとしている。株式会社十勝情報システムは北海道河東郡上士幌町に本社を置くITスタートアップで、自治体向けDXプラットフォーム「みんなのやくば」を中核に、IT/IoTの技術と伴走力で地方自治体の社会課題解決を支援している。

豊富温泉ふれあいセンターへの導入概要

今回の豊富温泉ふれあいセンターへの「顔ペイ」導入概要は以下の通り。

  • 導入施設:豊富温泉ふれあいセンター(北海道天塩郡豊富町)

  • 導入日:2026年5月17日(日)

  • 対象業務:入館受付・利用料金決済

  • 決済方法:顔認証+クレジットカード連動

  • 導入実績:自治体温泉施設への導入として全国2例目(北海道上士幌町に次ぐ)

なお、豊富町においても同日付けで同内容のプレスリリースが発表されている。

今後の展開――公共施設全般へのDX普及へ

株式会社十勝情報システムは顔認証による入館管理について、温泉施設にとどまらずスポーツ施設・図書館・市民センターなど幅広い公共施設への展開を進めていくとしている。2026年より全国の自治体への本格営業・導入支援体制を稼働させており、個別の相談にも対応するという。問い合わせ先はTel:050-5235-6602、E-mail:info@t-j-s.co.jp。

豊富温泉は2026年という開湯100周年の節目に、伝統的な湯治文化と最新の顔認証決済技術を組み合わせた新たな体験を来訪者に提供することになる。温泉そのものの魅力はそのままに、受付のスムーズさや手ぶら入館という利便性が加わることで、長期滞在の湯治客はもちろん、気軽に立ち寄りたい観光客にとっても訪問のハードルが下がることが期待される。温泉DXの先駆的事例として、今後の展開が注目される。

《編集部》

関連記事