星野リゾートが展開する温泉旅館ブランド「界」の新施設「界 宮島」が、2026年7月23日に広島県廿日市市・宮島口温泉に開業する。星野リゾートとして広島県初進出となるこの施設は、世界遺産「嚴島神社」で知られる宮島の対岸・宮島口に位置し、54室の客室と天然温泉の大浴場を備えた温泉旅館だ。予約は2026年4月22日より開始されており、料金は1名あたり32,000円~(2名1室・税・サービス料込・夕朝食付)となっている。
「界」は全国に23施設を展開する温泉旅館ブランドで、各地の文化や風土を取り入れた「ご当地部屋」や地産食材を活かした会席料理など、地域の魅力を凝縮した滞在体験が特徴だ。広島・宮島という国際的な観光地に誕生する「界 宮島」には、瀬戸内の豊かな自然と工芸・食文化を融合させた独自のコンセプトが盛り込まれている。

「見晴らしの湯で、いつくしみの凪逗留」——施設コンセプト
「界 宮島」のコンセプトは「見晴らしの湯で、いつくしみの凪逗留」。「凪(なぎ)」は風も波もない穏やかな状態を指す言葉で、瀬戸内海の静謐な海景と温泉の安らぎを組み合わせた滞在のあり方を表現している。意匠基本設計・デザイン監修は小大建築設計事務所が担当。延床面積は7,830.70平方メートルで、瀬戸内海の多島美を望む眺望を活かした施設設計が施されている。
所在地は広島県廿日市市宮島口西1-1-6。JR宮島口駅・広電宮島口駅から車で5分、広島空港から車で60分のアクセスで、宮島観光の拠点としても好立地だ。問い合わせは界予約センター(電話:050-3134-8092)まで。

泉質と大浴場——インフィニティ露天風呂・内風呂・古代サウナ「石風呂」
「界 宮島」の温泉は「含弱放射能-ナトリウム-塩化物強塩冷鉱泉」。塩分を多く含む強塩泉は保温効果が高く、体の芯から温まりやすい泉質として知られる。大浴場にはインフィニティ型の露天風呂、あつ湯・ぬる湯の2槽の内風呂、そして古代サウナ「石風呂」の3種類が揃う。
インフィニティ型の露天風呂からは瀬戸内海の多島美を一望でき、「見晴らしの湯」のコンセプトを体感できる設計となっている。石風呂は古代の蒸し風呂文化を現代に再現したもので、じっくりと体を温めながら独特のサウナ体験を楽しめる。あつ湯(高温)とぬる湯(低温)を交互に利用する温冷浴も可能で、湯治文化を継承した入浴スタイルが提案されている。瀬戸内海を眺めながらの露天風呂はもちろん、ゆったりとした石風呂での時間も、非日常的なリフレッシュ体験として注目を集めそうだ。

ご当地部屋「海霧の間」——瀬戸内の工芸と海景を融合した特別空間
「界 宮島」を象徴するご当地部屋「海霧の間」は、瀬戸内の工芸品を随所に取り入れた特別な空間だ。福山デニムを使用したクッションや、庵治(あじ)ガラスの照明など、広島・香川の伝統的な工芸が客室を彩る。大きな窓からは多島美を望む海景が広がり、まるで海の上に浮かぶような非日常感が演出されている。
客室タイプは全5種類、合計54室。特別室(定員2名・4室)、露天風呂付き和室(定員3~4名・26室)、テラス付き和室(定員6名・4室)、和室(定員3名・18室)、愛犬ルーム(定員3名・2室)が揃う。露天風呂付き客室は30室で、全客室の過半数を占める。ペット同伴の旅行者にも配慮した愛犬ルームが2室設けられており、家族や友人との多様な旅のスタイルに対応している点も嬉しい。

夕食「安芸の海遊会席」——広島の食文化をトロンブルイユ技法で表現
夕食は「安芸の海遊(かいゆう)会席」として提供される。「海遊」は海を遊覧することを意味し、瀬戸内の食材を使った料理の数々が食卓に並ぶ。特徴的なのは「トロンブルイユ」という技法の活用だ。フランス語で「目を欺く」を意味するこの技法により、広島レモンやお好み焼きなど地元に親しまれた食材・料理が、全く異なる見た目の料理として提供される。
先付けには「タルトシトロン」が登場し、広島レモンの爽やかな風味を洗練された前菜として楽しめる。台の物(メインディッシュ)は「水軍鍋」で、瀬戸内の海の幸をたっぷりと使用。広島名物の牡蠣も季節に応じて取り入れた内容となっている。さらに甘味には「界 宮島特製お好み焼き」が用意されており、広島を代表するソウルフードが繊細なデザートとして再解釈されている。驚きと遊び心が共存する会席料理は、食の面でも記憶に残る体験を提供してくれそうだ。

料金・アクセス・予約情報
宿泊料金は32,000円~(2名1室・1名あたり・税・サービス料込・夕朝食付)。予約は2026年4月22日より開始されており、公式サイト(https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/kaimiyajima/)のほか、界予約センター(電話:050-3134-8092)でも受け付けている。
アクセスはJR宮島口駅・広島電鉄宮島口駅から車で5分、広島空港から車で約60分。宮島と本土を結ぶフェリー乗り場にも近く、嚴島神社観光と温泉宿泊をセットにした旅程を組みやすい立地だ。開業日は2026年7月23日で、夏の宮島旅行と組み合わせた宿泊プランへの需要が高まることが予想される。宮島の嚴島神社は満潮時に大鳥居が海に浮かぶ幻想的な景色で知られ、夏季は国内外の観光客が多く訪れる繁忙期。開業直後から高い人気が見込まれるため、早めの予約確保をお勧めしたい。

「界」ブランドの広島県初進出——星野リゾートの全国30施設展開戦略
「界」は全国に23施設を展開する温泉旅館ブランドで、「界 宮島」は同ブランドとして広島県初進出となる。星野リゾートは2026年4月22日に「30の温泉宿、30の温泉文化」と題したプロジェクトも発表しており、2030年までに全国30施設への展開を目指している。「界 宮島」はその新たな一施設として位置づけられる。
宮島・宮島口エリアは近年、インバウンド観光客を中心に訪問者数が増加しており、高品質な宿泊施設へのニーズが高まっていた。「界 宮島」の開業により、宮島での宿泊体験に温泉・食文化が組み合わさった滞在型観光がさらに充実することが期待される。国際的な観光地・広島への星野リゾートの本格参入として、観光業界からも大きな注目を集めそうだ。









