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黒部・宇奈月温泉「やまのは」が冬の企画「大正 灯りの回廊」、子どもたちが作った100個の行燈を12月26日から展示

富山・宇奈月温泉の「やまのは」が2026年12月26日から冬季企画を開催する。地域の子どもたちが作った100個の行燈や大正ロマンの料理、宿泊プランを展開する。

ニュース オープン
子どもたちと制作した手作り行燈※会場は異なります
  • 子どもたちと制作した手作り行燈※会場は異なります
  • 行燈制作の様子
  • お茶会で提供する昔ながらのプリン※イメージ
  • うなづき友学館外観
  • 大正ロマン料理メニュー※イメージ
  • 大正ロマンをイメージした羽織
子どもたちと制作した手作り行燈※会場は異なります

富山県黒部市の宇奈月温泉にある旅館「黒部・宇奈月温泉 やまのは」が、冬季企画「大正 灯りの回廊~子どもたちと紡ぐ百のあかり~」を開催する。運営はオリックス・ホテルマネジメント株式会社で、期間は2026年12月26日から2027年2月28日までだ。

地域の子どもたちが一つずつ手がけた100個の行燈が、館内の別館渡り廊下を照らす。黒部市歴史民俗資料館の協力による歴史展示や「宇奈月温泉今昔マップ」の配布もあり、一部のコンテンツは2027年4月5日まで続く。

宇奈月温泉は1923年(大正12年)に開湯した。1926年12月25日に大正から昭和へ改元されてから、2026年で100年の節目を迎える。同年10月2日には黒部宇奈月キャニオンルートも一般開放された。宿はこの機会に、大正の暮らしや文化に触れてもらう企画を用意した。

100個の行燈が並ぶ「大正 灯りの回廊」

企画の中心は、地域の公民館や放課後児童クラブと連携して作った100個の行燈だ。子どもたちは、やまのはスタッフが手作りした和柄の消しゴムはんこを和紙に押し、自由に模様をデザインした。大正時代の手仕事文化を表している。

行燈に灯るあかりは、大正時代に広がった電気という新しい文化も表現する。制作の前には、大正時代の文化や宇奈月温泉とのゆかりを子どもたちに紹介した。時代背景に親しんだうえで、一人ひとりが作品に向き合った。

展示場所は、やまのは別館の渡り廊下。展示期間は2026年12月26日から2027年4月5日までで、宿泊客は温泉街の歴史を感じる灯りの中を歩ける。

行燈制作の様子

制作した子どもたちを招く「大正ロマンお茶会」

行燈づくりに協力した子どもたちと保護者は、「大正ロマンお茶会」に招待される。開催日は2027年1月23日と24日で、時間は12時30分から15時までだ。対象は行燈制作に参加した子どもと保護者に限られる。

当日は昔ながらのプリンなどの大正ロマンスイーツやドリンクを味わえる。自分たちが作った行燈を眺めたあとは、温泉も楽しめる。

お茶会で提供する昔ながらのプリン※イメージ

展示とマップで知る近代の宇奈月温泉

歴史の側面を担うのが、企画展示「近代の宇奈月温泉」だ。黒部市歴史民俗資料館(うなづき友学館)の協力を得て、開湯した大正時代から昭和初期の写真や資料を並べる。当時の温泉街の様子や人々の営みをたどれる。

展示期間は2026年12月10日から2027年4月5日まで。展示場所はやまのは2階廊下である。

同じ期間には、大正から昭和初期の写真や記録をもとにした「宇奈月温泉今昔マップ」も配られる。開湯当時の面影を探しながら、現在の温泉街を歩く散策に使える。配布場所は、やまのはとうなづき友学館ほかだ。

うなづき友学館外観

レストランと売店で味わう大正ロマン

レストラン「Seeds」では、大正時代に親しまれた洋食文化をイメージした料理とドリンクを出す。提供期間は2026年12月26日から2027年2月28日まで。夕食には「ポークシチューのパイ包み焼き」が登場し、日曜の朝には「小豆ミルク」が限定で並ぶ。

小豆ミルクには、大正創業の福多屋菓子舗のあんこと、とやまアルペン乳業の「とやまの牛乳」を使う。有料で、同じく大正創業の若鶴酒造による「三郎丸蒸留所貯蔵 梅酒」も用意される。ウイスキーベースの梅酒だ。

大正ロマン料理メニュー※イメージ

売店では「大正ロマン菓子処―午后のひととき―」を開く。金平糖や最中など、モダンレトロな和菓子から好みの品を選ぶコーナーだ。和菓子は5個か10個から選べ、5個は270円、10個は432円(いずれも税込)である。10個を選ぶとレトロドリンクが付き、ラムネかおしるこから選べる。

実施期間は2026年12月26日から2027年2月28日まで。昭和レトロバーのある1階には、フォトスポット「時代をめぐる写真館」も設ける。宇奈月温泉の近代の写真を使った背景に、羽織や帽子、レトロな洋傘が並ぶ。自由に身に着けて記念撮影ができ、館内には大正を感じさせる装飾や音楽演出も施される。

大正ロマンをイメージした羽織

宿泊プランの内容と予約方法

滞在型の企画として、「大正ロマンを愉しむ宿泊プラン」が2026年11月5日に販売を始める。対象は2026年12月26日から2027年2月28日までの宿泊で、予約は公式ウェブサイトから受け付ける。

  • 福多屋菓子舗セレクトのはちみつカステラと金平糖

  • 装花を担当するB acceによる椿の髪飾り(ヘアクリップ)

  • 若鶴酒造「三郎丸蒸留所貯蔵 梅酒」(レストラン提供、20歳以上対象)

  • または「大正ロマン菓子処―午后のひととき―」のモダンレトロ和菓子10個(レトロドリンク付き)

梅酒か和菓子のどちらかを選ぶ形式だ。宿泊料金はリリースに記載がないため、予約ページで確認したい。

プランには、土地の歴史を物語る品々がそろう。老舗菓子店の和菓子や地元の花店の髪飾りが付くので、旅の思い出を持ち帰れる。大正創業の酒造会社が手がける梅酒を選べば、夜は湯上がりの一杯を楽しめる。甘いものが好きな人は和菓子10個を選び、ラムネやおしること合わせて午後のひとときを過ごす手もある。

施設概要・アクセス情報

黒部・宇奈月温泉 やまのはの所在地は、〒938-0282 富山県黒部市宇奈月温泉352番地7。電話番号は0765-62-1311で、とやま観光ナビには受付時間が9時から19時と記載されている。

電車なら富山地方鉄道線の宇奈月温泉駅から徒歩3分。車では北陸自動車道の黒部ICが最寄りだ。楽天トラベルの掲載情報によると、客室は142室で、無料駐車場は140台分ある。

以前は「宇奈月 杉乃井ホテル」として営業しており、公式サイトによると、現在の名称でリニューアルオープンした。黒部峡谷を望む展望露天風呂が人気だという。公式サイトは https://yamanoha.orixhotelsandresorts.com/ である。

協力団体と地元の老舗

今回の企画には、宇奈月公民館、音沢公民館、内山公民館、宇奈月スマイルキッズ、若栗放課後児童クラブ、黒部市歴史民俗資料館、福多屋菓子舗、B acceが協力した。地域ぐるみで取り組む点が特徴だ。

福多屋菓子舗は、宇奈月温泉街で長く親しまれる大正13年創業の和菓子店である。看板商品の「おもかげ」は、なめらかなこしあんをやわらかな求肥で包み、紅白の薄種で挟んだ上品な和菓子だ。内閣総理大臣賞の受賞歴もある。

B acce(ビ アッセ)は、富山県内でアーティフィシャルフラワーを扱う店だ。造花の1本販売から、アレンジメント、ブライダルブーケ、空間装飾のオーダー制作まで手がける。やまのはの館内装花も担当している。

黒部市歴史民俗資料館は、江戸時代に黒部川へ架かっていた日本三奇橋のひとつ「愛本刎橋」の復元模型(縮尺1/2)を展示する。宇奈月の歴史や民俗、電源開発と温泉開発の資料も収集している。図書館を併設し、観光客だけでなく地域住民も使う公共施設である。

温泉地としての宇奈月と企画のねらい

宇奈月温泉は、大正に芽吹いた湯の町が昭和、そして現在へと時代をつなぎながら発展してきた温泉地だ。リリースによると、2026年は開湯から100年余りを経た節目の年にあたり、黒部宇奈月キャニオンルートの一般開放も重なる。

総支配人の菊地崇氏は、担当者コメントとして次のように述べている。大正時代には、電気や写真、洋食文化など新しいものが次々と生まれる躍動感があった。温泉とともに歩んできた宿として、地域の歩みを次の時代を担う子どもたちに知ってもらいたい、という考えだ。

行燈づくりを通じて、子どもたちが宇奈月の歴史に触れ、地域への愛着を育むことを願っているという。冬の宇奈月で、灯りに包まれた大正の空気を体験できる企画として注目される。

《編集部》

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