
神奈川県箱根町の「箱根ホテル小涌園」に、2027年秋、温泉半露天風呂付客室が誕生する。運営する藤田観光株式会社が2026年10月8日に発表した。客室にいながら箱根外輪山を望み、プライベートな空間で温泉を楽しめる点が特徴だ。
小さな子ども連れのファミリー層や、海外から訪れる客のニーズに応えた増室である。あわせて、ビュッフェレストラン「フォンテンブロー」を拡張し、庭園を眺めるガーデンサイド席も新設する。新客室の予約方法と販売開始日は、決まり次第順次公開される予定だ。
2027年秋に誕生する温泉半露天風呂付客室
新たに設けられるのは、客室内に温泉の半露天風呂を備えた部屋だ。発表によると、客室から箱根外輪山を望みながら、くつろぎの温泉体験ができる。人目を気にせず湯に浸かれるため、赤ちゃんや小さな子どもを連れた家族にとって利用しやすい設計といえる。
一方で、客室数やタイプ、料金、予約の開始日は現時点で明らかになっていない。リリースは「予約方法や販売開始日は順次情報を公開する」としている。詳細が出そろうまでは、公式サイトの案内を待つことになる。
同ホテルには現在、展望露天風呂付の大浴場のほか、貸切風呂がある。公式サイトでは「ふたつの大浴場と7つの貸切風呂」と紹介されている。客室の半露天風呂が加わることで、入浴の選択肢はさらに広がる。

レストラン拡張とガーデンサイド席の新設
客室の増室に合わせて、1階のビュッフェレストラン「フォンテンブロー」では拡張工事をおこなった。新設のガーデンサイド席は、開放感のある大きな窓が特長。広大な日本庭園を眺めながら食事ができる。
公式サイトによると、同店のビュッフェは和洋中約60種類のメニューを用意している。アルコールを含むドリンクは全時間帯で飲み放題だ。キッズメニューに加え、生後5か月から食べられる離乳食も並ぶ。
ランチビュッフェは日帰りでも利用できる。公式サイトの案内では、大人(中学生以上)4,500円、小学生2,900円、幼児(3~6歳)1,700円である。いずれも税込で、予約は不要だ。

宿泊者はユネッサンが滞在中無料
ホテルに宿泊すると、隣接する「箱根小涌園ユネッサン」を滞在中に無料で利用できる。リリースでは、季節ごとのイベントや、輪投げ、射的、宝石すくいが楽しめる縁日コーナーも紹介されている。家族そろって過ごせる仕掛けが揃う。
ホテル概要には「宿泊者は滞在中何度でも箱根小涌園ユネッサン、元湯 森の湯が入り放題」とある。元湯 森の湯は、公式サイトによると当館から徒歩3分の場所にある。温泉を巡る滞在を組み立てやすい立地だ。
公式サイトでは、ユネッサンの宿泊者向けの特典についても案内されている。詳しい内容は、フロントへ問い合わせる必要がある。
施設概要とアクセス情報
箱根ホテル小涌園の所在地は、神奈川県足柄下郡箱根町二ノ平1297である。支配人は阪本清嗣氏。2018年に約60年の歴史に幕を下ろし、建て替えを経て、2023年7月に複合体験リゾート施設として新規開業した。
公式サイトによると、チェックインは15:00から、チェックアウトは10:00まで。予約の変更やお問い合わせは、電話0465-22-5489(10:00~18:00)で受け付けている。公式サイトのアドレスは https://www.hakone-hotelkowakien.jp/ だ。
日帰りでの温泉利用も可能とされる。子ども連れの宿泊については、ベビーベッドの貸し出しやキッズアメニティ、子ども用の浴衣を用意しているという。予約時に申し出る形だ。

赤ちゃん連れも安心の「ウェルカムベビーのお宿」
同ホテルは、赤ちゃん連れでも安心して滞在できる「ウェルカムベビーのお宿」の認定を受けている。離乳食付きのビュッフェや豊富なレンタル備品、広い温泉などで、箱根での子連れ旅行を支える。
リリースも冒頭で、家族みんなで楽しめる温泉、自然、食事がそろう点を訴求している。半露天風呂付客室の誕生は、この路線をさらに強める一手になる。小さな子どもがいると大浴場の利用をためらう家庭も多く、客室で湯を楽しめる意義は大きいだろう。
ホテルは宿泊以外の体験も用意している。公式サイトによると、10月1日から12月30日まで毎日、2階庭園でランタンナイトを開催する。受付は18:00、ランタンの打ち上げは18:30から。ランタン1個は4,200円(税込)で、日帰り利用でも参加できる。
運営会社・藤田観光の歩み
運営する藤田観光株式会社は、東京都文京区関口2-10-8に本社を置く。創業は箱根小涌園を開業した1948年にさかのぼり、1952年には椿山荘(現:ホテル椿山荘東京)を開いた。会社の設立は1955年11月である。
資本金は1億円で、東証プライムに上場している。代表者は山下信典氏。リリースによると、人材や文化財などの企業資産を最大限に活用し、ユニークなコンテンツと事業展開で、客の人生の様々な場面に寄り添う価値を提供する。目指すのは「潤いのある豊かな社会の実現」だ。
公式サイトは https://www.fujita-kanko.co.jp/ 。ブランドムービーも公開されている。
現行の客室と秋の催し
公式サイトには、現在の客室としてカジュアルツインルーム、スタンダードルーム(Type-AとType-B)、和室、ユニバーサルデザインルーム、デラックスルームが掲載されている。半露天風呂付客室は、これらに続く新しい選択肢になる。
秋の催しも続く。10月10日から12日の3日間は、ユネッサン3階の「365日お祭り広場」で「オクトビアーフェス」を開く。箱根の地ビールやクラフトビール、ビールに合うグルメが並び、時間は14:00から20:00、入場無料のエリアだ。
ホテルでは同じ3日間、「オータムスイーツビュッフェ」も12:00から13:30まで開く。栗やさつまいもを使った約15種類のスイーツが並び、ガーデンサイドの席で味わう。料金は大人(中学生以上)3,800円、小学生2,500円、幼児(3歳以上)1,000円で、いずれも税込である。
10月と11月のビュッフェでは、愛知県出身のスタッフと組んだ「愛知フェア」も実施する。きしめんや味噌カツ、冬瓜汁、天むすなど、ご当地メニューが登場する。
ランタンナイトは、10月に限ってピンクリボン運動の一環としてピンク色のランタンを使う。ランタンはLEDライトを使用している。天候により内容を変更または中止する場合があり、12月8日から10日は休館日のため実施しない。
箱根の温泉旅行で注目される新客室
箱根ホテル小涌園は、ユネッサンと一体的に楽しめるホテルへと進化を続けている。今回の半露天風呂付客室は、温泉、自然、食事という三つの柱に、客室での入浴という要素を加えるものだ。
家族旅行では、移動や食事、入浴の時間を子どものペースに合わせたい場面が多い。客室内で温泉に入れれば、こうした場面の負担が減るかもしれない。2027年秋の誕生に向けて、客室の詳細と予約開始の案内が待たれる。
なお、記事中の営業時間や料金などは、2026年10月9日時点で公式サイトに掲載されていた内容に基づく。利用前に最新の情報を確認してほしい。





