小豆島の玄関口、土庄港から徒歩1分の場所に、泊まる、食べる、湯につかるを一つにした新施設「島泊/島飯/島湯(しまはく/しまめし/しまゆ)」が2026年9月20日にグランドオープンした。運営するのは両備グループの島島島株式会社である。
客室は全31室で9タイプ。レストランでは小豆島周辺で水揚げされた魚を選んで食事ができ、温泉では「塩の湯」の源泉を使う。宿泊しなくても立ち寄れる点も特徴だ。港に着いたその足で旅が始まる施設になっている。

島泊 全31室、9タイプの客室
島泊の客室は、タイプごとに表情が異なる。天井高4.5メートルの開放感と檜風呂を楽しめる部屋がある。港を望む部屋や、家族でくつろげる畳付きの部屋もそろう。
ひとりでゆっくり過ごす旅にも、大切な人と島を巡る旅にも使える。その日の過ごし方に合わせて、一室を選べる。
車いす利用者や高齢者、小さな子ども連れの客に向けて、アクセシブルルームも備えた。島を訪れるすべての人が、自分らしい時間を過ごせるようにする狙いだ。チェックインは15時から、チェックアウトは11時までである。
扉を開けるたびに違う小豆島の休日が待つ。リリースはこう表現している。

島飯 魚を選ぶところから始まる食事
レストラン「島飯」には、小豆島周辺で水揚げされた魚と、島の野菜が届く。昼と夜は、その日の食材を見ながら、焼く、煮る、揚げるといった食べたい調理法を料理人に相談できる。どんな魚に出会えるかは当日のお楽しみだ。
朝食には、魚の一夜干しや漁師汁、ひしお漬などを添えた島ならではの食卓が並ぶ。宿泊者以外も利用できる。
営業時間は次のとおりである。メニューは季節によって変わるため、公式サイトやInstagramで確認したい。
朝食は7時から9時30分(ラストオーダー9時)
昼食は11時30分から14時(ラストオーダー13時30分)
カフェは14時から17時
夕食は17時から22時(ラストオーダー21時30分)

島湯 塩の湯の源泉とロウリュサウナ
島湯は、小豆島で長く親しまれてきた「塩の湯」の源泉を使った温泉である。湯につかったあとはロウリュサウナと水風呂を楽しみ、潮風を感じる外気浴スペースでひと休みできる。
旅の締めくくりにも、島で暮らす人の日々のひと息にもなる施設だ。宿泊せずに立ち寄れる。
営業時間は6時から9時と、15時から23時。料金は一般外来が大人1,650円、小学生750円、小学生未満500円である。小豆島の島民料金は大人1,200円、小学生600円、小学生未満300円で、利用には島内在住を確認できる書類が必要になる。
タオル類と浴場アメニティは料金に含まれる。一般外来の大人料金には入湯税150円が含まれている。

施設概要・アクセス情報
所在地は香川県小豆郡土庄町甲5165番地216。小豆島・土庄港から徒歩1分で、駐車場も用意されている。島泊は全31室・9タイプ、島飯は朝食、昼食、カフェ、夕食を営業し、島湯は日帰り利用もできる。
土庄港は島の玄関口の一つである。フェリーで島に着いたあと、荷物を持ったまま歩いてチェックインできる立地といえる。公式サイトは https://shimahaku-shimameshi-shimayu.jp/ 。宿泊は島泊のページ、食事は島飯のページ、温泉は島湯のページから、それぞれ詳細を確認できる。
島飯の詳細は https://shimahaku-shimameshi-shimayu.jp/shimameshi 、島湯の詳細は https://shimahaku-shimameshi-shimayu.jp/shimayu/ に掲載されている。
施設名の「島泊/島飯/島湯」は、泊まる、食べる、湯につかるという3つの体験をそれぞれ一語で表したものだ。読みは「しまはく」「しまめし」「しまゆ」である。
グランドオープン日は2026年9月20日。リリースの配信は10月1日で、開業から約10日後の発表となった。運営の島島島株式会社は、事業内容に宿泊、飲食、公衆浴場事業を掲げている。
リリースには「今夜はどんな部屋に泊まり、何を食べようか」という旅の楽しみが港に着いたところから始まる、との趣旨が記されている。到着直後から滞在を組み立てられる点が、この施設の考え方の中心にある。
建物の記憶を残した設計
この場所では、オーキドホテルが40年以上にわたり、島を訪れる人を迎えてきた。新しい施設の設計を担当したのは、建築家の長坂常氏が率いるスキーマ建築計画である。既存の構造や素材の風合いを生かしながら、新しい空間をつくった。
根底にあるのは、長坂氏の「半建築」という考え方だ。建物を一度完成させて終わりにせず、すでにあるものの価値を見つけ、使う人や時間とともに変わる余地を残す。
海側の広場は、宿泊者だけの場所ではない。船を待つ人や散歩する人が立ち寄れ、催しにも使える。島の人にも旅人にも開かれた場所から、小豆島を歩き、味わい、人と出会う時間が広がることを運営側は願っている。

運営会社・背景情報
運営の島島島株式会社(とととかぶしきがいしゃ)は、2026年2月5日の設立。代表取締役は松田敏之氏で、所在地は施設と同じ香川県小豆郡土庄町甲5165番地216にある。事業内容は宿泊、飲食、公衆浴場事業、旅行サービス事業、地域体験コンテンツの企画と運営だ。
リリースを出した両備ホールディングス株式会社は、岡山市に本社を置く。島島島が運営する施設は、現時点で島泊、島飯、島湯の3つの機能をそなえた今回の施設である。
宿泊、飲食、温浴を一か所にまとめることで、島を訪れる人だけでなく島民の利用も見込める構成といえる。
小豆島の温泉と塩の湯
塩の湯は、土庄港のそばで湧く源泉である。島湯を運営する両備グループの発表では、源泉名は小豆島温泉 塩の湯、泉質はナトリウム・マグネシウム-塩化物強塩泉(高張性中性冷鉱泉)とされている。
島湯の公式サイトによると、浴場には塩化物泉の「塩の湯」と、加温した湯の2つの湯船がある。14度前後に冷やした水風呂もあり、温冷浴にも向く。
なお、同じ敷地で営業してきたオーキドホテルは2025年6月に閉館した。今回の施設はその跡地を生かし、新しい形で再出発した位置づけである。

利用料金・営業時間のまとめ
島湯の営業は、早朝の6時から9時と、午後3時から午後11時の2部制である。宿泊客だけでなく、日帰りの観光客や島民も利用できる。
一般外来 大人 | 1,650円(入湯税150円を含む) |
|---|---|
一般外来 小学生 | 750円 |
一般外来 小学生未満 | 500円 |
島民料金 大人 | 1,200円 |
島民料金 小学生 | 600円 |
島民料金 小学生未満 | 300円 |
島民料金を使うには、島内在住を確認できる書類が必要になる。外来と島民のどちらの料金でも、タオル類と浴場アメニティは料金に含まれる。手ぶらで立ち寄れるのは、船の待ち時間に入浴したい人にとって助かる設計だろう。
島泊の宿泊予約は、公式サイトの島泊のページから受け付けている。チェックインは15時から、チェックアウトは11時までだ。島飯はカフェを含めて朝から夜まで開いており、宿泊しない人も席に着ける。
島を訪れる目的が観光でも、船を待つ短い時間でも、港のそばで食事と入浴を選べる。3つの機能が同じ敷地にそろうことで、滞在の組み立て方が広がる。
旅の拠点としての注目点
島泊・島飯・島湯は、港に着いてすぐ使える点で、小豆島旅行の起点になりそうだ。到着後に食事と入浴を済ませる使い方も、島を発つ前に湯で旅を締める使い方もできる。
昼と夜の島飯、早朝6時から9時の島湯など、時間帯を分けた営業も用意されている。朝風呂のあとに朝食、という流れも組める。
島の食材を選んで味わい、島の湯につかる。小豆島の魅力を港のすぐそばで体験できる施設として、今後の動向が注目される。







