ただ、都会的なイメージが非常に強いだけに、温泉が楽しめる旅館があるという発想はなかなか思い浮かびません。
とはいえ、そこはさすがに東京だけのことはあり、温泉が楽しめる温泉旅館ももちろんあります。
こんなところにあったのかと驚く7つの旅館を選びました。
1.お台場 大江戸温泉物語(東京都江東区青海・大江戸温泉)
「東京の真ん中で、温泉をレジャーとして楽しむ。のんびりしながらもアクティブな楽しみ方。それが東京流の温泉スタイル。」
すっかりおなじみになった大江戸温泉物語が、人気観光スポットであるお台場にあります。
泉質はナトリウム・塩化物強塩泉で、 関節痛や筋肉痛、さらに神経痛に対する効能が優れていることから、東京観光で疲れた足を癒してくれる最高の温泉です。
江戸情緒を醸し出そうと作られた建物ではあるものの、そこは東京だけあってかなり近代的で、いかにもな江戸風情に思わずくすっと笑ってしまいます。
とはいえ、広々とした内湯は透明なお湯から乳白色のお湯があり、さらに風情豊かな岩風呂の露天風呂に足湯まで、存分に温泉を満喫できます。
館内には縁日やUFOキャッチャー、さらに東京土産が買える施設が充実していて、チェックインと同時に入って館内でずっと過ごすのもおすすめです。
モダンな和室に快適な和洋室、さらには部屋に泊まるのではなく、リラックスルームでくつろぐこともできるあたりが、さすがお台場ならではの温泉旅館と言えます。
じゃらん
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2.清流の宿 おくたま路(東京都青梅市・青梅石神温泉)
「青梅の地は文学を愛する人にとってもはや東京の賑わいとは無縁な場所と言える。そんなところに温泉があることはむしろ当然なのかもしれない。」
文豪・吉川英治が終戦後に晴耕雨読の生活をするのに選んだ地が、自然豊かで静かな青梅の地でした。
そんな吉川英治にゆかりのある青梅の地にある温泉旅館で、何と敷地内に自然の中を散策できる、宿泊者専用の遊歩道が設けられています。
川のせせらぎと鳥の鳴き声が聞こえる散策路は、距離は短いものの宿泊している人にとっては十分に青梅の自然を感じることができる場所です。
敷地内にあることから、安心して散策することができます。
落ち着いた純和風の和室でくつろぎ、青梅石神温泉を引いた大浴場でのびのびと過ごし、さらに自然の中でリラックスできる、都心に近いとは思えない魅力が満載です。
じゃらん
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3.かんぽの宿 青梅(東京都青梅市・天然温泉)
「多摩川の渓流を見下ろしながら天然温泉に入る。自然豊かな青梅にいるとここが東京であることを忘れてしまう。」
平成16年3月から天然温泉となったこちらのお宿は、pH10.0のアルカリ性単純温泉という泉質になっており、お肌がしっとりすべすべになる美肌の湯が特徴です。
展望大浴場は男性の浴場には円形の大きな湯舟が、女性の浴場には美しい景色を眺めながら、特に女性のためにpH10.0のアルカリ性単純温泉をたっぷりと用意しています。
露天風呂はありませんが、広くとった窓から眺める景色は露天風呂に負けず劣らず美しく、思わず長湯してしまうことウケアイです。
特別室は専用の露天風呂が付いた和洋室となっていますので、こちらに泊まればお部屋で露天風呂が満喫できることから、ぜひともお部屋を押さえて宿泊したい東京の温泉旅館です。
じゃらん
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4.東京・湯河原温泉 万葉の湯(東京都町田市・湯河原温泉
)「近年賑わいを見せる町田にも温泉がある。
街が変わっていくのは当然のことだけれど、温泉があるというだけでどこか安心するのはなぜだろう。」
駅前を中心に商業施設が増え、近年、若者に人気の町田市ですが、ここでは湯河原温泉が満喫できます。
古くは万葉集に詠まれたほどの歴史を持つ湯河原の名湯の厳選を、毎朝タンクローリーで運んでいるのです。
そんな名湯を広々とした大浴場の内湯と、内湯から続く露天風呂で楽しめます。
露天風呂は石の湯舟で作った石風呂もあり、異なる風情の露天風呂に入れるのもうれしいところです。
さらに露天風呂が付いた客室がありますので、お部屋でもお湯を楽しむことができます。
露天風呂付き客室は落ち着いた純和風の和室と、快適に過ごせる洋室のどちらかから選べますし、露天風呂はないものの、モダンな雰囲気が心地よい和洋室もおすすめです。
じゃらん
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5.天然温泉の宿 ホテル白岩(東京都大島町・天然温泉)
「自然が作り出した天然温泉は、地球からの恵みを感じさせてくれる。その力の前にあってはくよくよしているのがばかばかしくなってくるかもしれない。」
昭和61年の三原山大噴火の際に噴出した天然温泉が楽しめる大島町にある温泉旅館で、お湯の泉質はナトリウム塩化物泉です。
ナトリウムを含むため、少し塩辛いお湯になっているところが、大島という海に囲まれた場所に湧き出した天然温泉ならではと言えるでしょう。
この天然温泉を引いた大浴場は、天井を非常に高くとった造りになっているため、開放感たっぷりです。
さらに湯舟は御影石や十和田石といった天然石を贅沢に使い、男女ともに同じ広さになっているのも、男性のお風呂の方が広いことが多かった温泉旅館の造りを考えると、女性としては大いにうれしいところです。
露天風呂からは美しく咲く椿が眺められ、男湯からは白い椿が、女湯からは紅椿が温泉に文字通り花を添えてくれます。
じゃらん
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6.水月ホテル鴎外荘(東京都大島町・天然温泉(鴎外温泉))
「明治を代表する文豪・森鴎外。森鴎外が愛したゆかりの宿で温泉を堪能するという贅沢。」
明治の文豪として知られる森鴎外とゆかりのある温泉旅館で、天然温泉は鴎外温泉と名付けられています。
建物には大きく森鴎外居住の跡という看板が付けられており、かつての文豪がこの地にいたときはどんな風景が広がっていたのかと考えながらお湯に浸かるのも、また一興と言えます。
客室は純和風の落ち着いた和室から、快適にステイできる洋室まであり、自慢のお風呂は天然温泉として、東京都内で第一号認定された歴史あるお湯なのが特徴です。
特に檜の湯は、樹齢2000年という気の遠くなる長い年月をかけて育った檜の中から、さらに柾目の美しい無垢材を厳選して手間暇かけて作り上げており、こちらも東京では初めての古代檜漆塗り風呂に認定されています。
他にも天然大理石の浴場があり、2つの異なる、そして歴史ある大浴場で満喫する温泉は、心と体を癒してくれることウケアイです。
じゃらん
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7.源泉かけ流し 湯の宿 くるみや(東京都大島町・天然温泉)
「大島の天然温泉は海に囲まれた温泉だからこその塩辛いお湯が特徴。
海に囲まれてお湯に浸かることの贅沢を改めて感じられる宿。」
ナトリウム塩化物泉を源泉かけ流しで楽しめるお宿で、源泉の温度が44.1度と入浴にはちょうどよい温度となっていることから、源泉をそのまま湯殿に引いているのが特徴です。
効能は外傷に疲労回復、さらにリウマチや神経病によいとされていますので、24時間利用可能なのがうれしい大浴場と朝から21時まで入れる露天風呂の両方で、お湯の効能をしっかりと体に染み込ませたくなります。
自然豊かな大島だからこそ体験できる、お湯に浸かりながら暮れていく美しい夕暮れのひと時を眺めたり、ひときわ明るく輝く満天の星空を見上げたりしながらお湯の中で過ごすひと時は、感動しながら入浴するという貴重な経験ができるお宿と言えます。
じゃらん
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まとめ 何でもある東京にある温泉旅館はタイプが異なるところも面白い
東京と温泉旅館というイメージは、東京へ旅行に行く多くの人にとって、優先順位の上には入らないことでしょう。
とはいうものの、探してみれば東京にはさまざまな泉質の温泉があることが分かりましたし、そのお湯を満喫するための温泉旅館も多種多様なところは、東京という街には名湯の楽しみ方もたくさんあると言えそうです。