岩盤浴と温泉の違い
岩盤浴は、温泉施設の中にあることが多いのですが、普通の温泉とは違って基本的にお湯は使いません。
天然石を温め、遠赤外線を発生させて体を芯から温めるものです。
裸で入ることはあまりなく、岩盤浴専用の衣服を着用して入るので、家族やカップル、友人どうしでも一緒に入ることができます。
温泉だと家族でもカップルでも、男女別々になってしまうので、一緒に入れるのも岩盤浴が人気がある理由のひとつでしょう。
天然石を温めるといっても、サウナのような熱さではなく、40~50度くらいの低温なので、サウナの高温が苦手な人や高齢者でも無理なく入ることができます。
スマホの持ち込みは?
岩盤浴の中は温度も高めですが、それ以上に湿度が高いため、防水機能がついていないスマホだと故障する可能性があります。
また、岩盤浴によっては、持ち込みを禁止している場合もありますから、事前に確認する必要があります。ところで、なぜ持ち込み禁止の岩盤浴があるのでしょうか。
岩盤浴は男女一緒に入ることが多いので、スマホなどのような撮影機能がついた機器を持ち込むと、盗撮のおそれがあります。
店側が一番心配しているのはその点だと思われます。
岩盤浴には専用の衣服を着用して入るので、温泉のように全裸ではありませんが、専用の衣服の下には下着も着けていないので、女性の中にはスマホを持ち込むと不安に思う人もいるでしょう。
スマホの持ち込み可の場合の注意点
スマホの持ち込みができる岩盤浴の場合は、いくつかの注意点があります。
まず、故障しても自己責任となります。いくら防水加工が施されたスマホでも、岩盤浴は高温多湿ですから、そのような場所で使われることを想定していません。
そのため、故障する可能性があることは十分に考えられます。
スマホは安いものではありませんし、精密機器ですから悪条件での使用は、故障の原因になることを理解した上で持ち込むようにしましょう。
スマホを持ち込むには、マナーの点でいくつか守るべきことがあります。
マナーモードにする
公共の場でスマホを使用する際、マナーモードにするのは常識ですから、岩盤浴内では必ずマナーモードにして持ち込みましょう。
岩盤浴の中では、みんなリラックスして、中には寝ている人もいるでしょう。
そんな中でスマホの音を出しては迷惑ですから、マナーモードは必須となります。
もちろん、スマホで音楽を聴いたりゲームをするときは、イヤホンを使うのがマナーです。
ディスプレイは暗めに
岩盤浴の中は薄暗くしてあるので、スマホの青白い光は目障りになります。
ディスプレイが明るいままの設定だと、他の人の迷惑になるため、必ず暗めに設定しましょう。
盗撮と間違えられないように注意する
前述しましたように、スマホを持ち込むと盗撮のおそれがあるため、持ち込み禁止の岩盤浴も少なくありません。
そのため、持ち込み可の岩盤浴でも、盗撮の疑いをかけられないように十分注意する必要があります。
岩盤浴の中では絶対に撮影しないのはもちろんですが、怪しまれるような行動も厳に慎むべきです。
ブログにアップしたいなどの理由で、軽い気持ちで岩盤浴内の画像を撮るのもいけません。
スマホに夢中にならない
岩盤浴は、最初はあまり長い時間入らないほうがよいとされています。岩盤浴にはデトックス効果があり、遠赤外線によって体の芯から疲労物質が排出されるので、リフレッシュできるのですが、最初から長時間入ると体が疲れてしまいます。
そのため、まず仰向けで10分入り、それからうつ伏せで10分入ったら一旦休憩して水分補給するなど、入る際の手順が決まっています。それを守らないと、かえって体調を崩す結果になってしまうのですが、スマホに夢中になって長時間入ったりすると、体によくないので十分注意しましょう。
スマホはそのまま持ち込まない
スマホを岩盤浴に持ち込む際は、なるべく防水ケースに入れたり、ジップロックなどに入れるようにしましょう。
このようにして、少しでも湿気を避けるようにしないと故障するおそれがあります。
もちろん、防水ケースやジップロックに入れても、完全に防水できるわけではありませんから、過信は禁物です。
岩盤浴はリラックスするために入るものでが、スマホを持ち込むと日常生活と何も変わらないことになります。
岩盤浴では、多くの人が目を閉じて入っています。
つまり、岩盤浴は心身をリラックスさせるとともに、目も休めるために入るものです。
せっかく岩盤浴に入っていながら、目を休めることができないと岩盤浴の十分な効果は得られません。
そのため、スマホが持ち込み可の岩盤浴でも、できればスマホを持ち込まずに、岩盤浴を出てから使うようにしたいものです。
そのほうが、岩盤浴のよさを十分に満喫できるのではないでしょうか。
まとめ
岩盤浴へのスマホの持ち込みは、禁止されている場合と禁止されていない場合があります。
禁止するのは盗撮のおそれがあるからですが、持ち込み可の岩盤浴でも、盗撮を疑われるような行動は厳に慎まなければなりません。
また、岩盤浴内は高温多湿なので、防水機能つきのスマホでも故障しないとは限りません。
それは、スマホをそのような環境で使うことを想定していないからです。
スマホを持ち込む際はマナーモードにして、ディスプレイを暗めにするなど、周囲の人に配慮することも忘れないようにしましょう。